「こだわり食楽部」の商品の中から、毎月一つだけをピックアップ。
商品をセレクトしたバイヤ−本人から、こだわりの神髄をお伝えします。
ロザリオビアンコは大粒の緑色で皮ごと食べられる品種です。最も特徴的なのは、その糖度で20度近くにもなる甘さ。一度食べると、必ずまた食べたくなると言われるほど、おいしいぶどうです。多少、色が浅めの黄緑色が熟度も糖度も高いと言われますが、今回ご紹介する笛吹農業協同組合(JAふえふき)さんでは、常に食べ頃を心がけて出荷してくださるので品質は太鼓判です。最高のおいしさをぜひ1度味わっていただければと思います。
小田急商事株式会社
ストア営業本部
青果グループ
バイヤー 栗原 教好
果物のおいしさを左右するのは、何といっても気候風土。今回ご紹介するJAふえふきさんがあるのはフルーツ王国・山梨県のほぼ中央。甲府盆地の南東部に位置しています。周りを丘陵地帯と渓谷に囲まれた笛吹川沿いに広がる平坦地で、変化に富む肥沃な農地と寒暖の差が大きい気象条件が、果物をおいしく実らせてくれる絶好のロケーションです。一説によると山梨でぶどう栽培が始まったのは1200年以上も前に遡るとか。現在も生産量日本一が示すとおり、気候風土だけでなく品種改良や栽培技術などの点で、他県をリードする存在です。
↑石和温泉にほど近いこの地区では一面にぶどうや梨、ももなどの畑が広がり、文字通りのフルーツ王国が実感できます。
→収穫目前のロザリオビアンコ。陽射しを受け輝く姿にも美しさが溢れています。
←ぶどうの収穫に精を出すこの道50年の大勝節夫さん。ひとつひとつが手作業のため重労働です。左はJAふえふきの石原さん
ロザリオビアンコという名前は、あまりご存知でない方も多いかと思います。実は、山梨でつくられ1987年に登録されたまだまだ若い品種です。気品ある外観と香りから高級ぶどうの代名詞ともなったマスカット(正式名:マスカット・オブ・アレキサンドリア)と、欧州を代表する品種でその極上の甘味・食感から「これ以上旨いぶどうはない」とまで言われたロザキを掛け合わせてつくられたもの。品種改良の盛んなぶどうの中にあって、親のもつ良いところが上手く受け継ぎ完成した品種です。糖度は高い物で20度から21度に達するほど高く、まろやかで多汁な食感は格別。濃いぶどう色の品種が多い中、涼しげで上品な外観も含め、人気急上昇のぶどうです。
ぶどうの木が棚をつくり、そこにおいしそうなぶどうが実る。一見、丈夫な木さえあれば収穫まで手間がかからないようにも思えるぶどうづくりですが、実は大間違い。その代表と言えるのが摘粒という作業です。ぶどうは品種にもよりますが、一房の粒の数や重さが一定に揃うように育てます。ロザリオビアンコだと、一房に40粒〜46粒で約650g前後。そのため複数回にわたり全房に粒を摘み取って調整するこの作業が必要というわけです。また見た目や重さのためだけでなく、出荷する房に無駄なく養分を集めるといった重要な役割もあるため、この作業を行う栽培農家さんの腕も見せ所でもあります。房がつき始めた6月から害虫除けの袋をかぶせるまでの1・2ヶ月間に、2・3度行います。通常は1・2度でいいところを多めに行わなくてはいけないのがロザリオビアンコづくりの大変なところ。それもで、手を掛けた分しっかりとおいしさに跳ね返ってくるので苦にはならないそうです。
↑若いうちに房の上部を摘粒しおいしさや外観を調整します。
↑遅れてできた小さな房に養分を吸い取られないように取り除きます。
↑こんなところに隠れた小さな粒も見逃さずに摘粒します。
↑摘粒に使うぶどう専用のハサミ。ぶどう農家さんそれぞれに好みのタイプがあり、作業中はみなさんいつも肌身離さず持ち歩くこだわりの一品です。
↑袋をかける小山裕雄さん。ぶどうは風になびいて隣とぶつかっただけで粒が落ちたり痛んだりするデリケートな果物。そのため風雨や害虫から守るために一房一房にこうして袋をかけます。
↑収穫をすこしでも早く行うためにハウスで栽培されるぶどうもあります。その場合には、時期に応じてハウス内全体の温度を調節・管理する暖房設備も活躍します。
よりおいしいロザリオビアンコをお客様にお届けするためにJAふえふきさんでは、その他にもいろいろと工夫しています。その一つが糖度。県の基準が17度以上のところをJAふえふきさんでは独自に18度以上と定め出荷しています。その他にも、畑の作り方やぶどう棚の作り方でも研究を繰り返し、常に最良に挑戦。朝収穫したぶどうがその日のうちに箱詰めされ出荷できる体制も整えています。こうして翌日にはOdakyu OXの店頭に並び、甘さも鮮度も備わったおいしいロザリオビアンコがお客様の食卓にのぼります。
山梨にはおいしいぶどうがたくさんありますが、中でもこのロザリオビアンコは「必ずまた食べたくなる」、そんなおいしさを持って格別の品種です。色の似た品種が他にありますので、品種名を確かめて間違えないようにお買い求めください。一軒一軒の農家が心を込めて生産しております。食べていただければ、そのおいしさも必ず解っていただけるはずです。ぜひ食べてみてください。
笛吹農業協同組合 指導販売部長 渡辺 常春(右)
笛吹農業協同組合八代支所 指導担当 石原 賢(左)
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